この度は本書をご覧頂きましてありがとうございます。私は二十歳の時からアラフォーになるまで、ずっとホステスの仕事をしてきました。初めは渋谷のキャバクラ、銀座キャバクラ、銀座のクラブへと移籍しました。これだけ長い年月働いてこられたのは、向いているか向いていないかにかかわらず、楽しんでやれたことと、指名のお客様がいてくれたからです。私はお酒が飲めないので、本来お客様と一緒にお酒を楽しむこともお仕事の一つですので適職かと問われればそうではなかったかもしれません。ではその代わりにどうしたらお客様に喜んで頂けるのか、また、指名を取ることができるのか、試行錯誤の日々でした。「指名」の大切さは後に記述するのですが、指名=選ばれる ことであり、出会いからのチャンスをものにしたことになります。「指名」は何も夜の仕事だけに限りません。何気ない日常を過ごしていても、日々指名だらけだと思いませんか?お仕事でも、恋愛や婚活においても、また友達でも・・・「私」と食事に行きたいから誘ってくれた。「私」と話したいから、「私」に聞いてもらいたいから、「私」に仕事を頼みたいから・・・と良いことも悪いことも含め、選ばれている場面ばかりです「逆も然りで私たちも選んでいるのです。出会いからの指名は人生をも変える力を持っています。生かすも殺すも自分次第です。本書では、夜のお仕事勤務で指名競争に悩み、無理だからやめようと考えている方、夜のお仕事以外でも視点を変えて使えることがあると思いますので、最後までお読み頂けたら嬉しいです。 桜川奈々